2017年9月10日日曜日

アイドルがプロレスをやることの”面白さ”とは?


ついつい自分も含めてプロレスファンであるがゆえに、既存のプロレスという枠の中で良し悪しを判断しているところがある。



確かに、華麗なムーンサルトをきめたコマネチ湯本はスゴかったし巨漢のプロ相手に堂々立ち回ったユンボ島田、クイウチ松村も見事だった。アイドルがここまでやるか?という凄みは十分味あわせてもらった。正直、コマネチ湯本のファンになりそうやしσ(^o^;)






だが、当然ながら彼女たちは本物の”プロ”レスラーではない。



昨今こういった流れはAKBグループだけではないが、”アイドルがプロレスをやっている”というアプローチにこそ価値があるわけで、プロレスラーがやっているのと全く同じようにハードなプロレスで体を張るだけでは最初は刺激的ではあっても、あえてアイドルがやっている意味としては薄くなってしまう。



その辺りと、普段のアイドル活動やキャラクターとのリンクという面でも、MAX中井とマッドドッグ宮崎の攻防は面白かった。ドラマスタート時のトレーニングにおいて前転さえろくにできなかった中井に関しては、最初はなんでこんなヤツ出したんだろう?と思っていた。アイドルとしても正直僕は苦手なタイプ。



リング上で痛い!と叫び、へたり込んで泣いてみせたり(笑)最後はイス攻撃の反則を装い、宮崎をハメてのズル賢い反則勝ち。



面白い!


リアルな彼女のキャラクターを踏まえた上でうまく増幅されている!宮崎もかつての悪名高いファン対応や夜遊びの噂などを踏まえた(笑)ふてぶてしいキャラがよく出ていた。



昔から女子プロでもアイドル路線は多々あったが、容姿ありきで実力が追いつかないまま売り込むのには無理があった。



であれば、アイドルにプロレスをやらせればという発想の転換は納得がいく。



そういう団体ならばむしろプロレスとしての強さを過剰に求めるだけではない多様な面白さを素直に期待できる。今後も継続可能ならば設定面でもより現実の48サーガを投影したドラマ作りを期待したい。




錦糸町道場→規模拡大により秋葉原に移転

白金ジム→規模拡大により名古屋・栄に移転

JURINAに反旗を翻した白間らが大阪に新道場を設立。




なーんてどうでしょう?ちょっとリアルに寄せすぎでしょうか(笑)




まとめ)



アイドルがプロレスをやることの面白さとしては




1. 実際のアイドル活動を投影させ、キャラクター性を増幅させるようなアイドルとプロレスラーのダブルレイヤー性と、その境界線が曖昧な虚実ないまぜ的な面白さ。

2. プロレスとしての説得力を担保した上での、女性アイドルならではの、48ならではの”エンターテイメント”としてのプロレスの面白さ、魅せ方の追求。




この2点がポイントやと思います。


実際これがうまく機能していたので今回の興行はほぼ手放しで大絶賛です!


こうして考えてみると、アイドルとプロレスの親和性の高さに改めて気付かされますね。