2016年5月21日土曜日

ネタキャラを乗り越えろ!ゆめちの快進撃!


「 絶対なりたくないと思っていたネタキャラに、いつの間にか、なってしまっていることに気付いて…」


6期生の”ゆめち”こと野口由芽は先の4月20日の生誕祭で正直に戸惑いを語ってくれた。




それもそうだろう。


真面目な性格というだけでなく、特技がフルートとバレエという、おそらくかなりのお嬢様育ちであり、元々48Gファンでもあった彼女が憧れていたメンバーは



あの 渡辺麻友 だ。



自らがアイドルになるにあたって、彼女なりの理想のアイドル像があったことは想像に難くない。


そんな彼女が、今の勢いの流れを掴む直接のキッカケになったのは、昨年9月、2期生の先輩加藤るみのラジオ番組「岐阜県だって地元です」において「絶妙なメンヘラ」と形容されて、話題を呼んだことだ。


更にその後、電話出演したオリラジの番組「らじらー!」で思う通りにいかなかった憤りを、当時凝っていたチャーハン作りにぶつけた結果が注目を浴びることになる。


これが何と年末には「心痛炒飯」と名付けられ、カフェメニュー化されるに至り、さらには史上最大のヒット!というミラクルまで巻き起こしたのだ!(SKEの紅白落選によりヲタの心情がリンクしたことも関係)


こうして”らしさ”をアピールした結果が、過剰にネタキャラとして面白がられることに戸惑いがあったのも無理はない。


そんな外野のヲタに苛立ちを憶えつつも


先日オンエアされ、初バラエティ進出となった東海テレビ「バナナスクール」(バナナマンMC)での大活躍やその後、5月3日S公演での「売られたケンカは買ってやる」発言を見るにかろうじて残っていた、その戸惑いさえも吹っ切ってきたように思う。


かつて指原莉乃は、ゆめちも読んだという著書「逆転力」で王道アイドルという、ごく一部の限られた席に皆が群がることの無理を指摘している。


それより自分の個性を生かした独自路線で、アピールする道を選んだのが指原であり、無駄に推され席を順番待ちするより勇気を持って、自らの道を開拓したからこそ今の彼女があるのだ。


彼女は今やAKBやHKTというより、アイドルという存在を超えつつあるところまで進化している。





SKEでの独自路線の筆頭格、加藤るみは自身が選ぶ、るみ選抜のセンターにゆめちを選び続けている。松井玲奈から名曲「枯葉のステーション」を受け継いだほどの、彼女の持つ”際立つ清純さ”に魅せられてた部分も大きいが



「ゆめちはストーリーを持っている」



選考理由をそう語っていた。


思わず「絶妙なメンヘラ」と形容し注目したのは、単にまじめで考え込みやすい、その性格をネタにしただけではない。ケガをして、卒業も考えたほどの崖っぷちから這い上がろうともがき苦悩していたゆめちに対する



「開き直ってコンプレックスを武器に変えてみたら?」



という主旨の彼女なりのエールだったに違いない。



ゆめちよ、ネタキャラを恐れるな!




独自路線の吹っ切れた今の君は、推されの指定席にいるメンバーより、ある意味強い!

今後どういう方向に進むにせよ、利用すれば良いのだ!!