なぜ僕がSKEのダンスパフォーマンスについて
ここまでこだわるのかというと、かつてプロレスファンだったことが大きいように思う。
プロレスとアイドルは共通点が多い。
両者とも観客のファンタジー(想像力)によって補完、完成されるという
構造で成り立っているショービジネスであるからだ。
簡単に説明すると、プロレスは ”基本的には” やるかやられるかの真剣勝負ではなく、鍛えられた肉体と技術を駆使した上でのショーレスリングである。
まずはファンが盛り上がるように、ビジネスとして継続して興行が成り立たなくては
全く意味がない世界なのだ。
だが一方で、これは ”強さ” に裏打ちされたものでなければならない。
でなければ、ただの体のごっついヤツが派手な乱闘してるだけ、と受け止められかねないからだ。
この説得力のある”強さ”がベースにあってこそ
いったい誰が一番強いのか?などの妄想をかき立てられ
観客に”ファンタジー”として補完されることによって
プロレスや格闘技は盛り上がるのである。
構図は同じだ。
かつてSKEの”強さ”を支えていた
牧野アンナイズムとそれを受けたメンバーのプロ意識からくる
決して妥協を許さないパフォーマンスは、その意志を継ぐメンバーの減少により
説得力が弱まり、ファンタジーでの補完が難しくなっている。
そこにきてAKBINGOダンス企画での惨敗が拍車をかけるカタチとなった。